「面白くないのかい? 君は…」。この世界の半分は噂でできているんだよ。そして,噂はかならず,真実という影を連れてくる。
「REVIVE...〜蘇生〜」や「探偵神宮寺三郎シリーズ」などを発売しているデータイーストが1日,同社の倒産,買収といった噂や怪情報がネット上で流布しているとして,これを否定する発表を行なった。同社は東京地方裁判所から和議開始前の保全処分の決定を受けているが,これは経営不振を改善する処置であるとし,噂のような事実はないとしている。
代表作をあげようとしたが,あえてあげた「REVIVE」の不振も経営不振の大きな要因となったというデータイースト。火のないところに煙は立たず,壁に耳あり障子にドロシー(^^ゞ,ということで,まぁ危険な状態であることに代わりはないようで,そこから生まれた噂であるようだ。
米国ではマックOS9がリコールされたという噂が駆け巡った(MacWIRE ONLINEの記事)。これも真相は,多く仕入れすぎてしまった店舗が返品し,それをよく知らない販売店がリコールと勘違いしたという感じ。まぁDHCPサーバとのやり取りがうまくいかないという致命的な欠陥が大きく取りざたされているMacOS9(NIKKEIMAC.COMの記事)。リコールがあってもおかしくないと思う気持ちをみんなが持っていることが,噂を各地へと放った。データイーストの噂もそうだが,ワイヤードは,最大の伝播媒体として噂を導く。情報はシェアされ続け,憶測が事実となり,そして真実へとなっていく。でも,よくよく見れば,その噂を作っている要因は簡単に見つけられるものだ。そうして,噂はまた広まっていく。
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